ロッテ 逆転Vへ痛恨ドロー 一球に泣いた小島 まるで敗戦投手「本当に申し訳ない」
「オリックス2-2ロッテ」(12日、京セラドーム大阪)
一球に泣いた。2点リードの八回2死一塁。宗の打球が右翼席で弾む。ロッテ・小島和哉投手はマウンド上でしゃがみこんだまま、しばらく立ち上がれなかった。8回2失点の好投も、痛恨のドロー。「自分が抑えていれば勝てた試合だったので、本当に申し訳ない」。まるで敗戦投手のように振り返り、試合後は涙を流した。
首位・オリックスと最後の直接対決3連戦。2完封を含む5連勝中の左腕は、中8日でカード頭を託された。初回から粘りの投球を続け、七回まで被安打4で無失点だった。
だが、援護は四回のレアードの26号ソロと、六回の中村奨の右前適時打による2点のみ。井口監督は「相手ピッチャー(田嶋)も頑張ってましたけど」と話しながらも、「野手陣が点を取らないといけない」と悔やんだ。
2・5ゲーム差は変わらないが13日に敗れると、オリックスに優勝マジック7が点灯する。崖っぷちに立たされた指揮官は「このカードはもう間違いなく負けられない」。直接対決は残り2試合。総力戦で勝ちにいく。