法大・山下輝のPR投にスカウト「上位になってもおかしくない」7回2失点12K
「東京六大学野球、立大4-1法大」(10日、神宮球場)
今秋ドラフト候補の法大・山下輝(ひかる)投手(4年・木更津総合)が今秋初登板で7回7安打2失点12奪三振とアピールに成功した。ドラフト会議前日にもかかわらず、ネット裏には阪神・和田TAらNPB5球団のスカウト陣が集結。ポテンシャルあふれる大型左腕が存在感を放った。
敗戦投手となったものの、強烈な印象を残した。自己最速にあと1キロと迫る151キロの直球に、スライダー、ツーシームのキレ味も申し分なし。右打者が並ぶ相手打線にも内角を突き、「自分的にはまずまずの結果かな」と手応えをつかんだ。
チームは新型コロナウイルスのクラスターが発生した影響で、9日にようやく初戦を迎えた。「おととい(8日)からごはんはノドに通らなかった」と人生初めての緊張感。活動自粛期間は調整もままならない中、急ピッチでこの日のマウンドに合わせてきた。
視察した楽天・後関スカウト部長は「春よりもボールの力が出てきた。(指名が)上位になってもおかしくない」と評価した。“ぶっつけ本番”のアピール機会で堂々のパフォーマンス。山下輝が各球団のドラフト戦線に大きな影響をもたらした。