今季限りで現役引退する阪神の岩田稔投手(37)が1日、兵庫県西宮市内のホテルで記者会見し「あっという間に過ぎた16年間だった。自分自身ではよくやったと思う。家族の支えがあったからできた」と涙を流した。
大阪桐蔭高時代に発症した1型糖尿病と闘いながら、食事管理など努力を続けてプレーした。研究基金への寄付など糖尿病患者への支援も積極的に行った。「入団する時に(糖尿病患者の)希望の星になる、と言った。その言葉に負けないように、諦めない気持ちを見せていきたかった。少しは証明できたかなと思う」と実感を込めた。
関大を経て2006年にドラフト希望枠で阪神に入団した。