大阪桐蔭1年・前田悠伍 3者連続Kで球場どよめかす「日本一の左投手になる」
「秋季高校野球大阪大会・4回戦、大阪桐蔭5-4東大阪大柏原」(25日、南港中央野球場)
今夏覇者の大阪桐蔭は最速143キロを誇る1年生左腕・前田悠伍投手が2番手で登板し、1回2/3を無失点3奪三振。1点差に迫られた八回1死一、二塁からマウンドに上がるも力で押す投球で危機を切り抜け、チームを勝利に導いた。
新星左腕がさらに輝いたのが九回だ。「一人ずつ打ち取ることだけを考えて」とこの日最速の142キロをマーク。前エースの松浦から伝授されたツーシームも駆使し、三者連続三振を奪った。1年生が魅せた圧巻の投球に、球場もどよめいた。
同じ湖北ボーイズ出身で同校OBの横川凱投手(巨人)の背中を追い、大阪桐蔭の門をたたいた前田。「150キロ以上を投げて、日本一の左投手になりたい」と大きな目標を見据え、名門で腕を磨いていく。
◆前田 悠伍(まえだ・ゆうご)2005年8月4日生まれ、16歳。長浜市出身。179センチ、76キロ。左投げ左打ち。小2から高月野球スポーツ少年団で野球を始め、オリックスジュニアに選ばれる。高月中時代は湖北ボーイズでプレー。1年時にはカル・リプケン12歳以下世界少年野球日本代表入りを果たし、世界一を経験。持ち球はカーブ、チェンジアップ、スライダー、ツーシーム。