ヤクルト11戦負けなし 高橋も快投7回無失点 高津監督「先発が頑張っている」
「ヤクルト0-0中日」(25日、神宮球場)
満足感と無念さが同時に胸を打った。負けなかったが、勝てなかった。ヤクルトの8連勝はお預けとなったが、11戦負けなしと勢いは継続。高津監督が先発陣の力投をたたえると同時に、苦しんだ打線の奮起に期待を寄せた。
「先発投手が長いイニングを投げ、少ない失点で試合を作れる。先発が頑張っている証拠だと思う。(打線は)明日に期待します」
緊迫した投手戦で、高橋も一歩も引かなかった。「とにかくイニングの先頭をしっかり打ち取る」-。テーマはシンプルだった。最大のピンチとなった五回は、2死二、三塁となったが、京田を中飛でピシャリ。グラブを何度もたたき、拳を強く握った。
先発陣がつなぐ“奮投”バトンを、落とすわけにはいかなかった。先発の小川、サイスニード、高梨が3試合続けたハイクオリティースタート(7回以上で自責点が2以内)の快投。この日の高橋も7つの「0」を並べ、3安打無失点の8奪三振。110球の熱投で流れに続いた。
2年連続最下位という屈辱から始まった下克上への歩みは、とても険しい道のりでもある。それでも「0点で七回まで投げられてよかった」と高橋。確かな成長が、快進撃を支えている。2位・阪神とはゲーム差なし。勝てなかった悔しさを糧に、さらに一丸となる。