ヤクルト・塩見がサイクル安打「人生初でうれしい」 好調の裏に川端の支え

 6回、塩見は二塁打を放ちサイクル安打を達成
 巨人戦でサイクル安打を達成したヤクルト・塩見。左から1回の右前打、3回の右越え三塁打、4回の右越え3ラン、6回の左翼線二塁打。捕手小林
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 「巨人6-6ヤクルト」(18日、東京ドーム)

 球史に名を刻んだ。ヤクルト・塩見が史上71人目のサイクル安打。敵地でダイヤモンドを駆け回る。「人生初めてのことでうれしいです。相当うれしかった」。たどり着いた二塁ベース上で拳を握った。

 大暴れだった。初回から右前打、三回には右翼フェンス上部直撃の三塁打でいずれも得点に絡むと、四回には「しっかり捉えることができた」と右翼への12号3ラン。サイクル安打に王手をかけると、六回に左翼への二塁打で決めた。

 17日の同戦では自身初の満塁弾も放っていた絶好調男。好調の裏には支えてくれた川端のマンツーマンレッスンがある。「後ろのバット軌道が大きくなってしまうのが癖で…。慎吾さんに聞いたら、朝の練習に誘ってもらいました」。先輩のルーティンでもある早朝からの練習。二人三脚できっかけをつかんだ。

 昨季は度重なるケガに泣き、3度の離脱。今季も9日に「疲労のため」途中交代すると、その後も途中出場が続いていた。「悔しいなという思いが強くて、しっかりもう一回奪い取りたいなと」。グラウンドに立つことの意味を知った燕のリードオフマン。九回の勝ち越し機では空振り三振に倒れたが、2・5差に広がった首位猛追のキーマンになる。

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