DeNA・宮国 戦力外経て4年ぶり勝利「初めまして宮国と申します」拍手浴び笑顔
「DeNA8-2巨人」(7日、横浜スタジアム)
DeNAが快勝。先月30日に育成から支配下登録された宮国椋丞投手(29)が古巣相手に移籍後初登板初先発し、見事に初勝利を飾った。
ヒーローインタビューでは「初めまして、宮国と申します」と丁寧にあいさつ。DeNAファンから、大きな拍手を浴びた。
昨季まで10年間在籍した巨人時代の2020年8月9日、中日戦(バンテリンドーム)以来となる先発マウンド。自主トレで指導を受けた偉大な先輩、菅野との投げ合いで必死に腕を振った。
「意識しないといったらうそになるが、チームのために腕を振りました。初回に2点を取られましたが、ズルズルいけないと思い、粘り強く投げていたら打ってくれると思っていた」
立ち上がりに2点を失ったが、二回以降は無失点。5回を76球、7安打2奪三振1四球2失点で降板した。
昨年、巨人を戦力外となり、12球団合同トライアウトを受験。自主トレをしながらオファーを待ち、3月にようやくDeNAと育成契約を結んだ。
その後、ファームで20試合に登板して訪れたチャンス。五回に打線が爆発し、2017年7月12日のヤクルト戦(東京ド)以来、4年ぶりの勝利をつかんだ。
チームも試合前のミーティングで「宮国のために」と奮起していたという。宮国は「素直にうれしいし、信じられない。マウンドに立つために多くの方々に支えて頂いたので感謝の気持ちを持ってマウンドに上がりました」と笑った。