西武・栗山が通算2000安打 球団生え抜きでは初の偉業!プロ野球通算54人目

通算2000安打を達成した西武・栗山巧=楽天生命パーク(撮影・堀内翔)
9回、通算2000安打を達成して中村(左)から花束を受け取る西武・栗山=楽天生命パーク(撮影・堀内翔)
 9回、通算2000安打を達成して花束を手にする西武・栗山巧=楽天生命パーク(撮影・堀内翔)
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 「楽天-西武」(4日、楽天生命パーク宮城)

 西武・栗山巧外野手(38)が球団生え抜き選手では初となる通算2000安打を達成した。九回1死、元同僚の牧田から左前へ、メモリアル安打を放った。

 プロ野球通算54人目。ミスターライオンズは、2004年球界再編問題の喧騒(けんそう)の中でプロ初安打を放ち、2000本まで安打を積み重ねた。

 偉業まであと2本と迫って迎えた3日の西武戦は38歳の誕生日だった。九回1死一塁から決勝点のお膳立てとなる右前打を放ち、偉業に王手をかけていた。

 通算1926安打で開幕を迎えた今季は3月31日に下肢の張りのため登録抹消。15年ぶりの2軍戦出場を経て、4月20日に1軍復帰を果たし、安打を積み重ねてきた。

 栗山は兵庫県神戸市出身。育英高校2年時には春夏連続甲子園出場し、夏はベスト4進出。2001年ドラフト4位で西武入りした。

 栗山のプロ入り初安打は、2004年9月24日の近鉄戦だった。プロ3年目で初の1軍昇格を果たし、即「9番左翼」で初出場初スタメン。七回の第3打席で左腕の小池秀郎から記念すべきプロ初安打となる右前打を放った。

 この年、近鉄がオリックスとの合併を前提に協議することを発表。これを発端に球界再編問題に発展し、選手会が「2リーグ12球団維持」を求めプロ野球史上初のストライキが決行された。

 その近鉄が本拠地・大阪ドーム(現京セラドーム大阪)での最終戦。スタンドは4万8000人超満員となった。ほとんどが近鉄ファンで埋まる球場で、無名だった栗山は両親や知人の前で静かにプロとしての第一歩を踏み出した。

 グラウンドでは近鉄の切り込み隊長・大村直之外野手から激励の声をかけられた。大村は栗山と同じ育英高出身で、すでに一流選手の仲間入りをしていた大先輩だった。大村は翌年からFAでソフトバンクに移籍。その後オリックスに2年在籍しプロ17年で通算1865安打を放った。その大先輩もかなえることができなかった通算2000安打という偉業を達成した。

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