オリックス・宗 やればできる!鷹撃ちV打 内野再転向助言の中嶋監督に「感謝」
「オリックス6-3ソフトバンク」(29日、京セラドーム大阪)
オリックスは離されても追いつかれても、諦めはしなかった。同点の七回、山足がセーフティーバントで出塁すると、1死ながら中嶋監督は迷わず若月に犠打を命じた。福田が安打でつなぎ二盗も絡め2死二、三塁と好機を拡大した。ここで宗。代わった嘉弥真から強烈な当たりの右前打で勝ち越し点をもぎ取った。あとは吉田正、杉本の連続長打で一気に突き放した。
昨季まで7年連続負け越しているソフトバンクに8勝8敗1分けのタイに持ち込んだ。本拠地京セラドームでは3カードすべて勝ち越し。6勝2敗1分けと圧倒した。宗がチームの思いを代弁する。
「Aクラスとか優勝するために絶対に倒さないといけない相手。毎年やられているので、絶対勝つぞという強い思いでやっている」
この試合でも三塁で美技を連発した宗だが、実は外野手登録。遊撃手で入団も失格の烙印(らくいん)を押されていた。そんなとき当時2軍監督の中嶋監督から「いけると思う。やってみないか」と勧められて再転向。7年目にしてレギュラーを手にした。「感謝しています」という指揮官への恩返しだ。
貯金は再び最多の12。試合のイベントでマイクを握ったお笑いコンビ『ティモンディ』の高岸宏行は「やればできる!」を繰り返した。25年ぶりの悲願達成へ、その気になってきた。




