甲子園 史上最多の6度目順延 休養日死守したいけど雨予報続き…大会完走に本部全力

 「全国高校野球選手権」(18日、甲子園球場)

 天候不良のため1回戦1試合と2回戦2試合が中止となり、19日に変更となった。これで順延は史上最多の6度目。日程消化が危ぶまれる中で大会本部は決勝をいったん29日とすることを発表したが、日程を再編し、この日のうちに28日へと再び戻した。長雨に見舞われながら、必死のスケジューリングで大会完遂を目指す。

 わずか9時間で決勝の予定日が動いた。午前6時。大会本部は降雨によってこの日の3試合を順延するとともに、決勝を28日から29日へ変更することをアナウンスした。準々決勝後に残っている休養日も同じく26日から27日へスライド。試合をすべて実施するために、大会日程の延長はやむなしかと思われた。

 ただ、17日に宮崎商と東北学院が部員の新型コロナウイルス感染の影響で出場辞退となったこともあり、19日から3回戦終了までの試合日程について改めて協議。午後3時には大会第6~8日までに4試合を組み込み、決勝を28日、休養日も26日へ戻すことが発表された。

 大雨が続く異常気象の中でも、これ以上は大会日程の延長を避けたい気持ちの表れだ。今大会は台風9号接近の影響で開幕が9日から10日にずれ込んだのを皮切りに、ここまで6度の順延。大会本部は「さまざまな状況を想定して球場とも断続的に協議をしています」と大会の完走へ腐心している。

 31日には甲子園球場でプロ野球・阪神-中日戦が組まれており、入場チケットの関係などから動かせない。リミットは迫ってきており、もともと設定していた休養日3日のうち現時点で2日が消滅。終盤は過密日程で戦うことを強いられる。

 「1人の1週間の総投球数を500球以内」とする球数制限が2020年から導入されたことで、原則3連戦を避ける日程編成が大前提。準決勝を前に残している休養日は死守する考えだが、19日以降も兵庫県西宮市は雨予報が続くなど、予断を許さない状況となっている。

 2年ぶりの開催となった今夏の甲子園。球児の思いをつなぐため、苦心しながら大会運営に尽力する日々が続く。

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