史上初珍事ノーノー引き分け ソフトバンク6人継投0封リレーも打線沈黙

 「ソフトバンク0-0日本ハム」(15日、ペイペイドーム)

 継投で1本の安打も許さない史上5球団目の偉業をソフトバンクに呼び込んだのは、来日初先発した3年目スチュワートだった。初回、先頭浅間に死球。それでも最速157キロの直球を武器に続く西川、高浜から連続空振り三振を奪うなど力でねじ伏せていった。

 軽度の左肩コンディション不良で出場選手登録を抹消された和田の代役だった。急きょの出番で5回を無安打、9奪三振。

 スチュワートは「良いピッチングができたし、良い経験ができた」と確かな自信をつかんでいた。

 六回からは津森、嘉弥真、松本、板東と無安打無失点でつなぎ、九回は2季ぶりの登板となった甲斐野が3人で締め、ノーヒットノーランリレーを完成させた。くしくもチームが2017年6月14日の交流戦で巨人に喫して以来5球団目。

 一方でこちらの打線も沈黙し引き分けに終わった。コールドゲームを除けば、継投に限らず無安打無得点達成チームが勝利できなかったのは史上初という珍事だった。

 それでも再開したリーグ戦最初のカードを3試合連続で無失点に抑え貯金を「2」に増やした。「後半に懸ける思いを形で表現してくれた」と工藤監督も絶賛の投手陣の奮闘で、後半戦は上々のスタートを切った。

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