韓国敗退 元阪神守護神の呉昇桓は沈痛「残念で申し訳ない」
「東京五輪・野球・3位決定戦、ドミニカ共和国10-6韓国」(7日、横浜スタジアム)
3位決定戦が行われ、前回競技が行われた2008年北京五輪で金メダルの韓国がドミニカ共和国に6-10で敗れ、4位に終わった。1点リードの8回に登板した元阪神で2連続セーブ王に輝いた呉昇桓が乱調。韓国代表の守護神は、暴投で同点に追いつかれた後に、元巨人のフランシスコの2点二塁打で勝ち越され、さらにミエセスに左翼席へのダメ押し2ランを浴びた。1死を奪っただけで4安打5失点で敗戦投手となった。
北京の金メダリストでもある呉昇桓は、13年ぶりに正式競技として実施された東京でメダルに届かず「防がなければならない場面だった。残念で申し訳ない」と沈痛な表情で話した。また、慣れ親しんだ日本で行われた五輪についても「結果がよくなかったので残念な記憶になってしまった」と悔やんだ。準決勝では日本と対戦し「日本は非常に強いチームだった」とも振り返った。
今大会の呉昇桓は、当初代表だった投手が政府の新型コロナ防疫対策に反する飲酒行為により代表を辞退したため、代替選手として追加で選出された。14年から2年間、阪神でプレーし、“石直球”と呼ばれた剛速球を武器に2年連続で最多セーブのタイトルを獲得。14年には日本シリーズ出場に貢献した。16年からは米大リーグ・カージナルスなどでプレーし、昨季からサムスンに復帰。今季もリーグトップの27セーブを挙げるなど、日米韓通算で444セーブを記録している。