侍・マー君「ようやく出番」米国に北京の借り返す!ヤンキース時代同僚と対戦

 侍ジャパン・田中将
 準々決勝の米国戦に向けてキャッチボールする田中将(共同)
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 東京五輪の日本代表「侍ジャパン」が1日、準々決勝の2日・米国戦(横浜)に向け、都内のグラウンドで練習を行った。先発する田中将大投手(32)も、メダルなしに終わった北京五輪のリベンジに向けて臨戦態勢を整えた。この日から決勝トーナメントが始まり、1回戦で韓国がドミニカ共和国を、イスラエルがメキシコを下しそれぞれ2日の準々決勝進出を決めた。ドミニカ共和国は敗者復活戦に回り、メキシコは敗退となった。

 山本、森下の若手コンビでつないできた侍の連勝バトンは“兄貴分”の田中将に託された。キャッチボールなどで最終調整を終えると「1戦目、2戦目と勝って、すごく良い流れでここまで来ることができていると思う」と右腕。「ようやく自分に出番が回ってきた」と気合を入れた。

 すでに田中将は勝負師の顔になっていた。相手の米国にはヤンキース時代の元同僚のフレージャー、ロバートソンなどが名を連ねるが、「楽しむとかそういう状況ではない」とピシャリ。「国を背負って戦うわけなので、楽しみなんてないです」と覚悟をにじませた。

 五輪での米国との対戦は、メダルを逃した北京五輪の3位決定戦以来となる。当時19歳で選出されていた右腕は「悔しい思いはあった」と当時を回顧。次回五輪から再び、野球競技が除外されることにも触れながら「金メダルに向けて戦っている中で、自分もチームに貢献したい」と腕を回した。

 当時はチームメートだった稲葉監督も「将大も、そういう悔しい思いは持ってくれていて、その中で投げてくれるでしょう」と思いを託した。準決勝進出を懸けた重要な一戦。指揮官の思いも背負った右腕が満を持して、決戦のマウンドに上がる。

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