楽天・石井監督してやったり!2者連続スクイズ NPB12年ぶり奇策で4連勝

 「広島3-7楽天」(5日、マツダスタジアム)

 マスクをしていても分かるしたり顔。ベンチの楽天・石井監督のにやけは止まらなかった。八回に2者連続で初球スクイズを成功。「シーズン中なので作戦については雄弁に語りたくない」とした指揮官だが、奇襲で広島を突き放して4連勝。貯金を今季最多の8とした。

 一戦必勝の高校野球のように、得点への執着心を見せたのは八回。島内のソロで勝ち越した後に作った無死満塁の場面だ。打席の太田も「絶対に成功させようと思っていた」。初球の変化球をしっかり投前に転がし、三塁走者が生還した。

 圧巻はここからだ。1死二、三塁となったところで、次打者・村林がまたしても初球スクイズ。打球は再び投前に転がると、意表を突かれた投手の塹江は焦ってバランスを崩し、本塁へ悪送球。ボールが三塁ベンチ前を転々とする間に、一気に2者が生還した。

 NPBでの2者連続スクイズは2009年、5月13日の楽天-日本ハムで楽天の聖沢、内村が決めて以来、12年ぶり。石井監督の恩師でもある策士、野村克也監督が決めて以来の奇策となった。

 前日に犠打を失敗していた村林だが、この日は「普通にこなしてナンボ」と仕事を全う。石井監督も「下手なやつにバント(のサイン)は出さない」と口にする。信頼が成長を生む好循環。このまま連勝街道突入の気配が漂う。

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