ヤクルト・小川 無失点イニング23で止まるも5勝目 「攻め」の気持ちで7回3失点

 「オリックス4-7ヤクルト」(29日、京セラドーム大阪)

 持ち味を十分に発揮した。貫いた「攻め」の気持ち。ヤクルト・小川が7回9安打3失点で5勝目をつかんだ。「1球、1球しっかり投げ込めた。粘れたのがよかった」。勝利への意思を示した99球だった。

 相手の勢いを分断した。「大きかった」と振り返るのは三回だ。1死満塁のピンチを背負ったが、宗を外角いっぱいの変化球で併殺打に打ち取る。「ピンチの場面、ゴロでアウトを取るのは自分のスタイル」と、相手に傾きかけた流れを止めてみせた。

 2年ぶりとなる交流戦の舞台。28日にはミーティングでオリックス打線を予習した。自らのノートに要点を書き写し、注意点を頭に詰め込んだ。自軍投手陣が初戦に9失点と打ち込まれていたこともあり、「悔しい負け方をした」と奮い立つには十分だった。

 七回に3ランを被弾し、前々回登板から続いた無失点イニングは「23」で止まった。それでも「ひるまず、1球に全力を尽くして向かっていくことがいい結果につながっている」と小川。エース復肩で、2位・巨人と0・5差。背中を捉えた。

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