ロッテ・佐々木朗は「甲子園のマウンドが合っていた」若生智男氏の視点

 ロッテの佐々木朗希投手(19)が、2度目の先発となった甲子園・阪神戦で5回を7安打4失点(自責3)。プロ初勝利を挙げた投球について、デイリースポーツ評論家の若生智男氏が分析。佐々木朗にとっては聖地のマウンドが合い、結果につなげたのではと評価した。

 高校時代に甲子園の土を踏むことはなかったが、もし当時出場していた場合、とんでもない快投を続け、怪物ぶりを発揮していたのではないかと、若生氏は見ている。「前回より、投球内容がよく見えたが、甲子園のマウンド、高さがあっているのかもしれないと感じた。真っすぐは質のいいボールを投げていたし、投げやすさがあったのかも」と投球を振り返った。

 80年代に阪神の投手コーチを務めた若生氏は甲子園で不思議と勝ち運に恵まれる投手はいたと振り返る。「村山さんのようにどこでも勝てる投手はまれだが、ほかでは勝てなくても甲子園だと、グラウンドが広く感じるという投手は多く、自信を持って投げて、勝つ投手はいた」と言う。最速は154キロと16日の初登板・西武戦5回6安打4失点の時より変わらずだったが、107球の球数を要した前回と比べ、阪神打線に粘られながらも94球で5回を投げきったことも評価。試合後、佐々木朗は「甲子園は投げやすかった」と語っていたが若生氏は「力みのないフォームから角度よく、投げていた。自信を持って投げていたのでは」と分析した。

 今後の課題について「5球のうち2球は素晴らしいボールがいくが、3球は抜けたりしていた。そこらへんの精度を上げていけば球界のエースになれるはず。そうなるためにもキャッチボールから呼吸を整えながら、投げていけば、自分なりのフォームが固まっていくだろう」と若生氏。今後のさらなる成長を楽しみにしている。

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