プロ野球オールスター（７月１６日・メットライフドーム、１７日・楽天生命パーク宮城）の要項発表記者会見が２８日、オンラインで行われ、パ・リーグの監督を務めるソフトバンク・工藤公康監督、セ・リーグの監督を務める巨人・原辰徳監督によるトークショーが開催。ともに球宴で率いる自らのリーグの注目選手を挙げた。

　原監督は阪神ドラフト１位の佐藤輝について言及。「新人らしからぬといいますか。物おじしない、そして非常にパワフルな、野球界の長い歴史の中で非常に個性的な選手が出てきたなと思っています」と印象を明かした。

　また、巨人・岡本和について「必死に取り組んでいますね。前半はやや不安定なところがありましたが、ここにきて大黒柱としていいところで打ってくれる機会が増えました」と評価。ヤクルト・村上について「（岡本和と）年齢も近いですし、同じ内野手ということもありますし、本人たちもいい意味でライバル視して高いレベルで競い合っていると思いますね」と競争による相乗効果を強調した。

　工藤監督はパ・リーグ打撃陣の印象を問われて「ホームランのところではマーティン選手が昨年と違い量産している。ロッテさんは得点が多い。打撃陣で言えば中村（奨）選手であったりが調子がいいというところが、われわれにとって驚異になってくる。非常に試合で見ても強いなと思います」と明かした。

　また、ソフトバンク・柳田については「４番を打つようになってからホームランも打率も得点圏打率も上がってきて本来の調子を取り戻しつつあるという所です」と現状を説明した。

　パ・リーグの若手投手陣については「オリックスの宮城くんが素晴らしいピッチングをしている。まだ対戦はないんですけどすばらしいなと。楽天の早川君が勝ち星でトップですし、彼とは対戦しましたがストレートが素晴らしい。その中で変化球も勝負球として使えている。同じ左として素晴らしいピッチャーが出てきて嬉しいなと思います」と期待を込めた。