智弁学園、猛打で5回コールド発進 ドラフト候補の前川が通算35号の特大2ラン

5回、智弁学園・前川は右中間に2ランを放つ(撮影・山口登)
5回、智弁学園・前川(右)は右中間に2ランを放ち生還する(撮影・山口登)
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 「春季高校野球近畿大会・1回戦、智弁学園15-0滋賀学園」(23日、皇子山球場)

 智弁学園が16安打15得点の猛攻を披露し、5回コールドで滋賀学園(滋賀3位)を撃破して京都国際との準決勝に駒を進めた。

 「1番・左翼」でスタメン出場した今秋ドラフト候補の前川右京外野手(3年)が、高校通算35発目を含む2安打3打点と躍動。五回2死二塁で、右中間スタンドの上部に届く特大2ランを放つなどして存在感を見せつけた。

 3月頃から不振が続き、センバツでは3試合で10打数2安打。敗戦後、「チームに迷惑をかけた。何もかも通用しない」と悔し涙を流した。しかし、その後の奈良大会でも不振脱却はできず、小坂将商監督から「自分1人でやっている。チームでの役割を果たせていない」とげきを飛ばされたこともあった。それでも、「苦しいことから逃げずにとことん苦しんで、そこから抜け出せるように自分を見つめ直した」。腐ることなくひたすらに改善点を模索し続けた結果が、今日ようやく出た。

 「しっかり振り切って角度もよかったので、風に乗って入ってくれ!と思った。やっとチームに貢献できてとてもうれしい」とはにかんだ前川。小坂監督も「厳しい言葉もかけましたし、前川自身もいろいろ悩んでいたと思う。打ってくれてこっちもホッとしました」と、復調の兆しに胸をなで下ろした。

 投げては、センバツ後初の実戦登板を果たした西村王雅投手(3年)が5回2安打無失点と好投。痛めていた腰も万全で、「初回は緊張もあってまずまずな立ち上がりでしたが、二回以降は自分らしく緩急を使えた」と手応えをつかんだ様子だった。

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