「ヤクルト１－０ＤｅＮＡ」（２２日、神宮球場）

　エース右腕が完全復調を告げる快投だ。「前回同様、１球１球に集中できた」と話すヤクルトの先発・小川が８回３安打無失点の好投で、今季４勝目を手にした。

　イニングを重ねるごとに安定感が増していく。「落ちる球、曲げ球をうまく使えた」と緩急を使いながら、三回２死二塁のピンチでは力のある直球で桑原を中飛に仕留めるなど、自ら「うまくハマった」と評する投球で強力打線をほんろう。貫禄の投球でエース“復肩”を印象づけた。

　開幕投手を務めながら不振で３日に抹消。「基本に立ち返って走り込みやフォームの見直しを行った」と復帰登板の１５日・中日戦で完封勝利を挙げた。

　「開幕投手をローテから外すのは、いろいろ考えた」と話す高津監督も「すごくいい時間を過ごしてくれた」と右腕をたたえた。八回の攻撃で代打を出されて２戦連続完封はならずも小川は「チームが勝つことが大前提。勝てて良かった」と納得の表情。頼もしいエースが連敗を止め、再びチームを上昇気流へと乗せていく。