桜宮 敗退も7点差を追いつく粘り 4番の代打・岩崎が努力で放った同点打

 桜宮・岩崎の同点適時打で生還しガッツポーズをする辻野
ピンクのプラカードを掲げグラウンドのナインにエールを送る桜宮スタンド
2枚

 「春季高校野球大阪大会・準決勝、近大付13-8桜宮」(15日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 縁の下の力持ちが躍動した。阪神の矢野燿大監督の母校・桜宮は最大7点差を追いつく粘りを見せたが、延長十回の末惜しくも敗れた。

 六回に一挙6得点で詰めより、2点差で迎えた九回無死二、三塁の一打同点の好機。北風和樹監督は「一番いい場面で使いたかった」と4番に代えて、代打・岩崎颯外野手(3年)を送った。今大会初打席となった岩崎。臆せず初球の直球を中前へはじき返し、値千金の同点打を放った。

 「普段から本当にコツコツやっている子。この大会もずっと僕の横でバット引きなど下支えを一生懸命してくれていた」と指揮官も認める努力家。練習試合で打てなかった日は、帰宅後に1000スイングするなど人一倍の努力を積み重ねてきた。

 「家でも1打席で1本出すというイメージでスイングしてきた。抜けたとわかって、ほっとした」とうれしそうに笑った岩崎。「努力は報われる」を体現した一打だった。

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