「ＤｅＮＡ１２－６阪神」（７日、横浜スタジアム）

　ＤｅＮＡは助っ人の一発で勝負を決めた。同点の七回。先頭のオースティンはカウント３－１からの甘い直球を見逃さなかった。振り抜いた打球は左中間席に着弾する勝ち越しの５号ソロ。「少し上がりすぎたのでスタンドまで届くのか不安でしたが、ホームランになってくれてうれしい」とやや興奮気味に話した。

　目まぐるしい攻防だった。２点ビハインドの四回、４連打を含む５安打で４点を奪い逆転に成功。この回の攻撃で、２失点と粘りの投球を見せていた先発の中川に代打を送った三浦監督は、ここから執念の継投に入った。

　石田、エスコバー、シャッケルフォード、砂田、三上、山崎、伊勢と今季最多８投手を投入。七回に同点に追いつかれたが、打線がその裏に５得点で一気に突き放した。

　三浦監督が考案したチームスローガン“横浜一心”を象徴する白星だった。雨が降り続いた中でも、応援してくれるファンの期待に応えるように投打ともに粘りを発揮。指揮官も「非常に大きな１勝です」と笑顔を見せた。