楽天・マー君 6回0封「己に負けなかった」今季2勝目 3度の得点圏も粘投
「楽天3-0ロッテ」(1日、楽天生命パーク宮城)
窮地の時ほど気迫を前面に出して脱した。楽天の田中将が6回を被安打5、無失点で今季2勝目。得点圏に3度も走者を背負いながらも、そうやすやすとは崩れなかった。
「常に走者を背負うような状況で、すごくストレスがかかる状況が続いていた。その中でも無失点でなんとか切り抜けられた」。粘れた要因については、「己に負けなかった」と言い切った。
この日は手応えを感じていたという速球を軸に構成した。五回は連打を浴び2死二、三塁のピンチ。初めて三塁に走者を置き中村奨を迎え、「きょうの投球で一番力の入った」。フルカウントから外角へ速球を投じ、遊ゴロに打ち取った。
「完全体までまだ伸びしろがある。きょうの田中がめいっぱいではない」と石井監督。田中将は「3登板が終わったが、いろんなものを経験できて、自分にとって大きな3登板だった」とうなずいた。復帰後最長の6回、球数も最多の106球。さらなる進化を見据える右腕からますます目が離せない。