オリックス・宗 サヨナラ打!九回逆転鷹倒!4試合連続ドロー阻止!
「オリックス5-4ソフトバンク」(30日、京セラドーム大阪)
オリックス・宗の放った打球は左中間を抜けていった。4試合連続引き分けではなく、逆転サヨナラ勝ち。23日・日本ハム戦以来1週間ぶりの勝利も無観客のため歓声はない。一塁ベンチの歓喜の声が京セラドームに響いた。
1点を追う九回。頓宮が安打で出ると、中嶋監督はここまで2安打の紅林に強攻を指示。2年目は三遊間を破る安打で期待に応えた。だが、代打・山足が送りバント失敗。重い雰囲気になるところだが、一塁ベンチの声がそうさせない。応えるように宗は粘って岩崎の8球目、155キロを7年目で自身初のサヨナラ打にして見せた。
「上位の方につないでいこうと声掛けもあった。自分がその場に応じた仕事をしようと準備していました」
中嶋監督は「よく一気にいったなと思います。今までだったら同点止まりだった。こういうことができるようになってきたのかなと思います」とチームの成長を実感した。
チームを一丸にする儀式がある。水本ヘッドコーチの発案で試合前にベンチで首脳陣、選手が全員でグータッチ。宗は「初回の1球目から全員で襲いかかっていく。一体感を持ってチームで戦っていこうという意味でやっている」と説明した。
4月は9勝10敗6分け。3試合連続引き分けのあと、3年ぶりとなるソフトバンク戦のサヨナラ勝ち。5月反攻へ勢いは付いた。