巨人 元同僚・田口に苦戦もドロー初星阻止 原監督「いいピッチング」

 「巨人2-2ヤクルト」(3日、東京ドーム)

 終盤に粘りに粘ってドロー。巨人は、3月に広岡との交換トレードでヤクルトに“送り出した”田口の移籍後初勝利を、必死に阻止した。

 元同僚の緩急をつけた投球に苦戦した。四回は先頭の坂本が中前打で出塁するも岡本和、丸、中島が3者連続三振。六回には岡本和が1死一、二塁から遊ゴロ併殺打に倒れた。左腕に7回を無得点に抑え込まれ、原監督は「いいピッチングをされた。(田口の)いいところを知っているだけにね、いいところを狙っちゃったんだろうなバッターは」と独特の言い回しで語った。

 意地は見せた。田口降板後の救援陣を攻め、八回に1点差に迫り、九回は代打・若林が2死一塁から右中間に同点の適時二塁打。指揮官は「何人か、いい勝負強さが出ましたね」と評価した。

 それでも2人で計8打数無安打の岡本和と丸には「いつも一緒に練習して切磋琢磨(せっさたくま)している。上がる時は両方、一緒に上がるでしょう」とゲキ。負けなかったことを糧にし主力2人の奮起にも期待した。

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