センバツ出場の常総学院が試合を中断して黙とう 東日本大震災から10年

 練習試合の途中、黙とうのためベンチ前に整列する常総学院・島田監督(左から2人目)ら
 大学生相手に5回1失点と力投した常総学院・大川
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 「練習試合、筑波大3-1常総学院」(11日、常総学院グラウンド)

 5年ぶり10度目のセンバツ出場を決めている常総学院が筑波大との練習試合中、東日本大震災の犠牲者へ向けて黙とうした。1-1の七回1死走者なし、常総学院の攻撃中。10年前の地震が発生した午後2時46分に合わせて試合を中断し、両軍ナインが1分間ベンチ前へ整列しながら祈りをささげた。

 主将の田辺広大捕手(3年)は、神奈川出身で小1だった当時は下校直前、大きな揺れにあった。帰宅はできたが、停電となって水を取りにいったことを覚えている。「自分たちは生きていて、さらに野球もできていて。本当に素晴らしい、幸せなことはない」。試合前にはチームメートに対し、感謝の気持ちを忘れずプレーすることを伝えた。

 節目の年に聖地へ足を踏み入れる。「東日本大震災から10年ですし、コロナの中で開催されるありがたみというか。恩返しできるように頑張ります」と田辺。23日の敦賀気比との初戦へ向け、全力で調整を続ける。

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