楽天復帰の田中将大が会見「ワクワク」決断の理由は震災10年「意味のあるタイミング」

 入団記者会見を行った楽天・田中将大(撮影・堀内翔)
 入団記者会見に臨む楽天・田中将大。左は三木谷浩史オーナー、右は石井一久GM兼監督(撮影・堀内翔)
 入団記者会見を行った楽天・田中将大(撮影・堀内翔)
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 ヤンキースからFAとなり、楽天復帰が決まった田中将大投手(32)が30日、都内で入団会見を行った。

 楽天の三木谷会長、立花社長、石井監督兼GMも出席するさすがの“超VIP”待遇。スーツ姿のマー君は感謝の思いを示し、「7年前、メジャーリーグに挑戦する前、快く送り出してくれて、温かく迎えてくださった三木谷オーナーに感謝しかありません。そして立花社長、毎オフ、仙台の施設を好きに使ってくれと言って頂いて、裏では口も悪い社長ですが(笑)感謝しています。石井GM兼監督、僕の気持ちに寄り添っていただき、田中選手の力が必要と言っていただき、ありがたい評価をしていただきました」とあいさつした。

 楽天入りの経緯は「震災から10年、初めてFAになり、チームを選べる立場であり、10年という数字は何か自分にとって意味のあるタイミングと思ったのでこのような決断に至りました」と説明。現在の心境は「ワクワクしています。ワクワクが抑えられない。成長した姿をみせることができたらと思う」と笑った。

 詳細についても触れ、「ヤンキースと再契約してプレーしたい思いがありました。しかし、かなり早い段階で代理人を通じて話を聞いている中で、別々の道を歩んでいかないと、と感じましたので、それ以降、様々な事を考えましたし。日本も含めてですけど。今まで考えたことがないくらい考えて、悩んで悩んで悩みました」とし、「7年間、向こうでプレーしたことをものすごく評価していただき、大きなオファーもありました。ですが、その中でも自分はこのイーグルスでプレーして、また、日本の方々の前で投げるということ、そこを上回ることは最後までなかったのでこういう決断に至りました」と明かした。

 続けて「キャリアの晩年ではなくて、どこかいいタイミングで日本でバリバリ投げたいなという思いはありました」と語り、2年契約を結んだことに「決して腰掛けなどではなく本気で日本一をとりにいきたい、イーグルスでプレーしたいと心から思っての決断。生半可な気持ちでは成功できない」と強い決意も示した。

 現在の心境は「ワクワクしています。ワクワクが抑えられない、成長した姿をみせることができたらと思う」と笑った。

 三木谷会長は「本当にうれしいニュース。コロナ禍で日本、世界が苦しいなか、あえて日本に復帰し、あえて東北楽天に入ってきてくれる、男気、心意気に感謝しています」と喜んだ。

 マー君は今オフ、8年ぶりの古巣復帰を決断。年俸は9億円プラス出来高で2年契約を結んだ。

 ◆田中将大(たなか・まさひろ)1988年11月1日生まれ、32歳。兵庫県出身。投手。191センチ、98キロ。駒大苫小牧では2年夏に甲子園優勝、3年夏は準優勝。2006年度高校生ドラフト1巡目で楽天入団。13年にシーズン無敗の24勝。7シーズンで99勝を挙げ、14年にポスティングシステムでMLBヤンキース移籍。7シーズンで78勝46敗、防御率3・74の成績を残した。

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