巨人残留の菅野、20勝&日本一&五輪に意欲 気持ち切り替え「燃えるものがある」

 ポスティングシステムによる米大リーグ球団との交渉が合意に至らず、巨人に残留した菅野智之投手(31)が10日、リモート取材に応じ心境を明かした。夢を実現できなかった悔しさもにじませつつ、今年の20勝と日本一達成、開催が21年に延期となっている東京五輪出場に強い意欲を示した。

 元日に渡米し、9日に帰国したばかりだったが、あまり疲れた様子を見せなかった。菅野は、メジャー移籍を断念した経緯を「いろんな話をする中で100%、自分の中で納得できるものがなかった」と明かした。

 今オフ、大きな夢に向かって動いた。ポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を目指した。大リーグ複数球団が移籍先として候補に挙がったが合意には至らず。今季も巨人でプレーすることを決めた。

 ジッと一点を見つめ、「もちろん今回、向こうに行けなかった悔しさもゼロではない」と本音を吐露。今季中に海外FA権を取得する見込みで「まだアメリカで挑戦するチャンスは、残っていると思う」と今後に含みも持たせた。

 巨人残留を決め、気持ちは切り替わっている。「今から自分の中で燃えるものがある。まだまだ伸びしろは感じてやっている」と自身に対する期待を込めた。「個人的な数字は20勝」。日本一達成とともに大きな目標を掲げ、自分を奮い立たせた。

 開催が1年延期となっている東京五輪出場にも強い意欲を示した。延期になる前から目指してきた大舞台。「チャレンジできるのは自分にとってプラス。新たに目標ができたのは自分の中で大きい」と目を輝かせた。

 今後は契約更改交渉に臨む。巨人は4年の複数年契約を準備しているとみられるが、「単年で勝負したい」。巨人の絶対的エースが、まずは21年に全力で挑む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス