新庄氏断念 プロ復帰なぜ実現ならず?各球団「すごい」「リスペクト」の声も…

 プロ野球復帰を目指してトライアウトを受けた新庄剛志氏(48)が13日、インスタグラムを更新。自身で期限を決めていた同日までにオファーがないことから、復帰を断念する意向を示した。

 「1%の可能性を信じてやってきたが、今日0%になりただただ悔しいし、情けない、身の程を知りました!応援してくれたみんな、サポートしてくれた皆に申し訳ない」などとつづった。

 スーパースターの動向に注目が集まり、トライアウトでは左前適時打。話題性も含めて、ファンからは獲得を熱望する声が沸騰していた。

 なぜ、各球団は見送ったのか。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「トライアウトは真面目にやっていて驚いたし、すごい。営業面を考えたら、年俸3000万円でもすぐにペイできる存在だろう」としながら、「年齢の問題だけでもないとは思うが、今は育成にシフトしている球団も多い。支配下の1枠はチームにとって貴重であるし、48歳の選手を育成という訳にはいかない。いくらヒットを打ったとはいえ、現状の動きも全盛期とは違う。体力面を考えても、1シーズンを通して真剣に戦ったら大きなけがも懸念されるだろう。話題先行では球団内で賛否あるだろうし、球団が表向きに言えるのは『総合的に考えて』ということになるのではないか」とした。

 トライアウトで安打を放ったことで期待感がより高まった格好となったが、球界では新庄氏が復帰を目指すと表明した直後から獲得に否定的な声が多かった。

 トライアウト後、古巣の日本ハム・吉村浩GMは「ファイターズ時代の選手として活躍していたときの新庄選手へのリスペクトがある。彼がファイターズに残した功績等を考えると、現状では(獲得は)考えにくい」と否定。ヤクルト小川淳司GMは「うちが獲得というのはあまり考えられないけど」と獲得を否定しながら「48歳であれだけのパフォーマンスを出して動けるというのは本当にすごい」と続けた。現場からも、元同僚でもある阪神・矢野監督はその挑戦を称えながら「1年間戦うってなると、なかなか難しいんじゃないですかね」などと語っていた。

 プロの世界だからこその、高い壁。それでも、ファンに「夢」を見させてくれた挑戦を称賛する声は多い。

 新庄氏は復帰を目指すことを宣言してから1年の過程を振り返り、「いくつになっても挑戦した自分に悔いはなし!みんなも挑戦する楽しさをわかってほしいなぁ!短い1年だったけど応援してくれた皆さん有難うございます感謝します!!」とした。

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