ロッテは９日、さいたま市内で育成４人を含む新入団９選手の入団記者会見を行った。ドラフト２位・中森俊介投手（１８）＝明石商＝は、高校時代に実現しなかったディズニーランドに行く夢を具体的に明かすなど“緩やか”に決意表明。将来のエース候補らしい大物ぶりを発揮した。

　晴れ舞台でも、全く動じることはなかった。本拠地がある千葉県の印象を聞かれた中森は「ディズニーランドです」と即答した。

　苦い経験？を明かした。高校２年時の修学旅行の場所としてディズニーランドが予定されていた。だが「インフルエンザになってしまい行けてないです」と苦笑い。「死ぬまでに行ってみたいです」と堂々と宣言し、周囲をどよめかせ、そして和ませた。

　クリスマスも近い中、一番、欲しいものには生活感があった。「携帯（電話）です」とした上で、その理由は「最近、電池の減りが早い。充電をどれだけしてもなくなってしまう」と明かした。

　本業の目標は、どでかい。「（高卒）１年目から１５勝。チームを日本一に導けるように」と掲げた。会見に出席した井口監督は「高校時代に投げ込んでいる。（１年目に実戦登板がなかった佐々木）朗希とは違うタイプ」とし、「戦力だと思っている」と期待を口にした。

　最速１５１キロの右腕は１６０キロをマークする夢を抱く。「小さい時から１６０キロを投げたい、と思って投手をしてきてプロ野球選手になれた。プロの舞台で１６０キロを出したい」。将来のエース候補が、力強く第一歩を踏み出した。