オリックスの大下誠一郎外野手（２３）が２日、大阪市の球団施設で契約更改交渉に臨み、倍増の８４０万円でサインした。

　育成ドラフト６位、年俸２４０万円で入団。９月に支配下登録され、４２０万円に昇給。プロ初打席初本塁打など１軍３２試合で打率・２１６、２本塁打、９打点の成績を残し、来季年俸は入団時から３・５倍となった。（金額は推定）

　「やったら、やった分だけ評価してもらえる。育成で入って苦しい日々が続き、“何とかはい上がってやろう”と、今までやってきたことが間違っていなかったと思いました」

　シンデレラストーリーならぬ、成り上がり人生だ。登場曲に選んだ「男の勲章」を歌う歌手・嶋大輔からＳＮＳを通じて激励を受けた。どんな状況でも声を出す姿勢から蜂蜜・マヌカハニーの販売会社から１瓶が届いた。昇給を見越して、高級車レクサスＲＸを既に購入している。

　「来年は絶対、開幕から三塁のレギュラー獲ります。２桁本塁打と打率３割。チームは必ず日本一取るのでお願いします！」

　大下の成り上がりはまだまだ止まらない。