ロッテ・沢村、海外FA権行使を表明 夢のメジャー挑戦へ「悔いのない選択したい」

 ロッテ・沢村拓一投手(32)が30日、今季取得した海外FA権を行使すると表明した。ZOZOマリンスタジアムで取材に応じ、「自分の悔いのないような選択をしたい」と話した。中大時代、プロに入ってからも変わらずに夢を描き続けてきた米大リーグ挑戦へ、ついに本格的に動き出す。

 憧れ続けてきた舞台に飛び込む-。沢村はこの日、申請書類を球団に提出し、海外FA権の行使を表明。描いてきた夢の実現に向けて動きだした。

 「家族、親しい友人と話しました。思い切って行使させていただこうと思いました」。沢村は穏やかな表情で経緯を説明。在籍した巨人やロッテに対しては「数多くの人に恵まれ、支えていただいた」と感謝の思いも口にした。

 それでも大リーグ移籍は中大時代からの大きな夢だった。プロに入ってからも全くブレなかった。「最高峰の舞台ですから。世界中の優れた選手がプレーする場所という認識。憧れもありますし、夢もあります」と胸の内を明かした。

 今季途中に巨人からロッテにトレードで移籍し、救援で22試合に登板して防御率1・71と躍動した。ロッテはこれまでと同様に宣言残留を認めており、本人の結論を待つ方針だ。右腕は「自分のことを一番必要としてくれる球団で腕を振りたい。日米42球団と交渉が可能になった」と強調したが、今後は大リーグ30球団から移籍先を模索する。

 今後、渡米する可能性については「これから(どうするか)決めます」と語った。移籍先が決まるまで、長期戦も視野に入れており「年が明けることも、あると思います。いつまでとは決めていない」との考えを示した。

 「僕の野球人生。自分の悔いのないような選択をしたい」。日本を代表する剛腕が、長年の夢を実現させる。

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