ロッテ・井口監督、お散歩作戦で下克上だ!四球を絡めてつないで打つ
ロッテはソフトバンクとのCS初戦を翌日に控えた13日、ペイペイドームで全体練習を行い、井口資仁監督(45)がシーズン中と同じ“お散歩作戦”を展開すると予告した。四球を絡めて粘り、つないで相手の超強力投手陣を打ち崩す。優勝チームのソフトバンクが1勝のアドバンテージを持ち、4試合制で日本シリーズ進出を争う。
CSだからといって、戦い方を大きく変更することはない。「特に変わったことはできない。シーズン通りいきます」。全体練習を見守った井口監督は、穏やかな表情を浮かべながら語った。
現有戦力で野手陣に突出した存在はいない。チーム打率は両リーグワーストの・235。規定打席に到達した野手で、打率・250以上もいない。「全員がつないでいかないと、うちは勝てない。そういう野球を今年ずっとやってきて2位になれた」。粘り、つなぐ意識を重要視してきた“産物”が四球の多さだ。
今季491の四球数は両リーグ1位。最初から四球を狙っているわけではないが、安打と四球は出塁するという意味では同じという考え方だ。「積極的に振りながら、追い込まれたら何とか粘ろうと。相手の球数を増やせる。結果的に四球になればいい形になる」。“お散歩打線”の異名を持ち、選手は勝つために歩いてでも出塁し、活路を見いだしてきた。
千賀ら超強力投手陣を攻略するため、攻撃は今季と同じ戦略で挑む。「明日何とか勝ってまずタイに持ち込みたい」。今季まで2年連続で勝ち越したソフトバンクとの短期決戦。ロッテならではの戦法でCSを突破し、10年ぶりの“下克上日本一”を狙う。





