巨人・岡本29号&丸27号連弾 ON以来49年ぶり1、2フィニッシュ見えた
「巨人6-4ヤクルト」(31日、東京ドーム)
ともに自身初の本塁打王を目指す巨人の岡本と丸が、今季4度目のアベックアーチで負の流れを断ち切った。チーム全体で11試合ぶりの2桁15安打を放ち、連敗を「5」でストップ。リーグ連覇から一夜明け、原巨人が息を吹き返した。
同点の五回1死一、三塁。本塁打、打点とリーグ2冠の岡本が「いい感触で打てました」と小川のフォークを左中間席に運んだ。2戦連発となる29号決勝3ラン。球団の生え抜き選手で松井秀喜以来の3年連続30本塁打に王手をかけ、打点も89まで伸ばした。
続く丸は右中間席へ2試合ぶりの27号ソロを放ち、リーグ単独2位に浮上。「岡本さんがいいバッティングをしたので、自分もいいイメージで打つことができました」。敬意を込めた“さん付け”で後輩に感謝したが、2本差と競争はし烈だ。
巨人の選手で本塁打部門1&2位フィニッシュとなれば、1971年の王貞治(39本)と長嶋茂雄(34本)以来、49年ぶり。約半世紀の時を経て、岡本と丸の「OMコンビ」が伝説となった2人の偉業に並ぶことになる。
原監督は「これぞ4番」と主砲の一発を絶賛。さらに「第三者的に見ると2人の戦いも見ものですね」と本塁打王争いを歓迎した。シーズンは残り8試合。日本シリーズに向かう道中で両者が激しく火花を散らす。