「ヤクルト９－５中日」（２４日、神宮球場）

　ヤクルトの高津監督がエース・小川の１０勝に目尻を下げつつ、さらなる“注文”を出した。

　６回までに１０安打を打たれながらも、失点は２ランで失った２点のみ。粘り強く投げたことを評価しつつ、「もう少しすっきりといってほしかったね」とさらなる飛躍を願った。

　小川は５年ぶりの２桁勝利を記録。９勝を挙げてから、３戦連続５回持たずでのＫＯが続いていた。

　一気に崩れた直近３戦と、走者を背負いながらも見せた粘投。変化や成長の過程を問われた指揮官は、「中５日で、調整もどうかなと思っていたんだけど」と切り出し、「正直変化はなかったね」と笑った。

　それでも「小川を勝たせてやりたいと思っていた」と誰よりも復活を願っていた指揮官。「再生」と位置づけた右腕の復活が、投手陣再建への道しるべとなる。