「中日４－１ヤクルト」（７日、ナゴヤドーム）

　作戦も不発に終わり、ヤクルト・高津監督は唇をかみしめた。「名古屋でというわけではなくて、しっかり勝てるゲームがしたい」。敵地・ナゴヤドームで１引き分けを挟んで７連敗、１０月に入り、まだ１勝しか挙げられていない。

　天敵・大野雄を攻略しようと、機動力を使った。それでも初回１死満塁の好機を逃すなど、５番以降が無安打と沈黙。これで相手エースの前に２０イニング無得点となり、指揮官も「うまくいかない」と思わず嘆いた。

　６日は先発予定だった小川が発熱などの体調不良で緊急回避。新型コロナウイルスのＰＣＲ検査で陰性となり、ベンチを外れていた山田哲ら主力３選手も復帰したが…。「上位打線でしか点が入らない」。指揮官はそう嘆くしかなかった。