日本ハム・中田 決勝打も笑顔なし「状態が悪すぎる」 両リーグ最速90打点

 「日本ハム3-2ロッテ」(1日、札幌ドーム)

 日本ハム・中田のバットから久しぶりに快音が鳴り響いた。1-1の五回2死二塁。岩下の外角変化球にしぶとく食らいつき、左前に決勝の適時打を運んだ。

 実に22打席ぶりの安打。両リーグ最速で90打点に到達したが、「打ったボールすら分からないくらい状態が悪すぎる」と笑顔はない。主砲の不調とリンクするように、前日までチームは3連敗を喫していた。

 初回には1死一、三塁の場面で一ゴロ。だからこそ「全部打ちにいくつもりで、がむしゃらにいきました」と長打を狙わず、泥くさく1点を取りにいった。

 負ければ自力CS進出の可能性が消滅していた一戦を持ちこたえた。依然として苦境は続くが、主砲の復調の兆しは一筋の光明になった。

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