「楽天９－３ソフトバンク」（３０日、楽天生命パーク宮城）

　楽天先発・涌井が８回６安打２失点の好投でチームの連敗を４で止めた。力のある直球を主体にボールを内外角低めに配球。四、六回には走者を置いてデスパイネを併殺に仕留めて打線を寸断。リーグ一番乗りとなる、４年ぶりの２ケタ勝利となる１０勝目を飾った。

　ヒーローインタビューでは淡々としながら笑みを浮かべた。「良かったんじゃないかな」と短い言葉を繰り返して勝利の思いを述べた。

　涌井は２ケタ勝利をこれまでに西武時代に５度、ロッテ時代に２度記録しており、８回目。３球団以上での２ケタ勝利記録は工藤公康、久保康友ら過去に１４人が達成。パ・リーグのみ３球団での２ケタ勝利は史上初の記録となった。

　「それ（２ケタ勝利）に関してはすごい満足できると思うので。でもまだまだ投げる機会があるので全部勝って、（鈴木）大地にほめられるように頑張りたいと思います」と笑いを誘っていた。