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オリックス・田口コーチが語るルー・ブロック氏の逸話 日本発カップバットが米国へ

 オリックス・田口壮野手総合兼打撃コーチ
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 取材記者の心に響いた話を取り上げる「番記者の心」。今回は今月6日に亡くなった元祖“世界の盗塁王”ルー・ブロック氏(享年81歳)について、オリックス・田口壮野手総合兼打撃コーチ(51)から聞いた逸話を紹介する。

  ◇  ◇

 938盗塁のルー・ブロックが亡くなった。1983年に阪急・福本豊がブロックの持つ世界記録を抜くというので、日本で脚光を浴びた。記者も当時、どんな選手か見たこともなかったが、その名前だけは覚えた。

 その人格についてはほんの少しだけ親近感を持っていた。以前、田口コーチにカージナルス時代の思い出を聞いていたからだ。

 「キャンプに行くといつもルー・ブロックとボブ・ギブソンの間に座らせてもらって、いろんな話を聞かせてもらった。野球の話からおいしいご飯の話まで本当にいろんな話を。楽しかったなあ」

 ギブソンもメジャーで通算251勝を挙げた名投手。ほかにも名遊撃手のオジー・スミスら殿堂入りしたチームのレジェンドたちがキャンプ地に集まるのが恒例。キャンプ中はチームと行動を共にするのだとか。もちろん、質問をすれば技術も惜しみなく伝授してもらえるという。素晴らしい環境だと思った。そんな中で忘れられない逸話がある。

 「カップバットは日本発の技術らしいで。ルー・ブロックが日米野球で来日した時に王さんの打撃を見て“素晴らしい”ってなってバットを1本もらって、米国に持って帰った。向こうのメーカーに“これと同じものを作ってくれ”ってできたものを使うようになったって、本人から聞いた」

 カップバットとはバットの先端がくりぬかれているもの。1968年の日米野球でカージナルスが来日。ブロックもそのメンバーだった。

 王貞治の打撃技術がメジャーリーガーをうならせていたのは夢がある。さらに日本のバット加工技術がメジャーで広まっていたのには驚いた。しかも50年以上も前にだ。

 田口コーチから話を聞いて、感動で鳥肌が立ったことを思い出した。

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