ヤクルト・歳内 復活目指した香川での7カ月 記者が秘話披露

 「ヤクルト3-2DeNA」(16日、神宮球場)

 元阪神で四国ILp・香川から新加入したヤクルト・歳内宏明投手(27)がDeNA戦に先発し、5回を8安打2失点と好投した。1軍登板は2016年4月27日・巨人戦(甲子園)以来、1603日ぶり。NPB復帰戦で5年ぶりの勝利はならなかったが、チームの連敗ストップに貢献した。阪神から戦力外通告を受け、独立リーグでチャンスをつかんだ右腕が、力強く再スタートを切った。香川時代を知るデイリースポーツ記者が秘話を披露した。

  ◇  ◇

 歳内が「野球人生において、いい経験だった」と話す四国ILp・香川での7カ月あまりの生活。自分よりも若い選手を教え、若い選手から教えられながら、復活を目指してきた。

 7月に27歳を迎えた歳内にとって、チームメートはほぼ全員が年下。さまざまな質問を受け「自分が先輩から教えてもらってきたことは伝えたつもり」と技術面での助言や、NPBでの経験を惜しまずに贈与してきた。

 一方で“新球”のスライダーは、普段の練習でペアを組んでいた森崎友星投手(22)から教えを受けたという。先発に転向した今季から本格的に使い始め「長いイニングを投げるため。ある程度自信を持って投げられるようになってきた」と、新たな武器への手応えを語っていた。

 シーズン中の調整は一任され、香川の天野浩一投手コーチ(41)は「彼に技術的なことを教えたことはない」と話す。自ら考え、今までにない経験を糧に成長を遂げ、歳内が戻ってきた。(デイリースポーツ四国本部・鳥井裕二)

 ◆歳内 宏明(さいうち・ひろあき)1993年7月19日生まれ、27歳。兵庫県出身。184センチ、90キロ。右投げ右打ち。投手。背番号91。推定年俸600万円。聖光学院から2011年度ドラフト2位で阪神入団。プロ1年目の12年9月2日・広島戦(甲子園)で初登板初先発。19年に阪神退団。独立リーグの四国ILp・香川を経て、9月6日にヤクルトと契約。同7日に支配下登録。

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