「関西学生野球、近大７ー５関学大」（１３日、皇子山球場）

　今秋ドラフト１位候補の近大・佐藤輝明内野手（４年・仁川学院）が、逆転の３点適時二塁打を含む５打数２安打４打点の活躍で勝利に貢献した。

　「いいところで打つのが目標というか、そこで一番打ちたいので。良かったです」

　まずは４点を追った七回１死一、二塁で左翼越えの適時二塁打を放つと、１点差を追った八回１死満塁の場面で見せた。勝負強く一塁線を破る走者一掃の二塁打を放つと、二塁ベース付近でベンチに向けて両手を挙げて喜びを表した。

　守備でも相手のバントミスによる小フライを、ファウルゾーンでスライディングしながら素手で捕球するダイナミックなプレーを披露。「わりとああいうプレーは得意かなと。グラブで捕るより楽に捕れるので」と振り返った。

　この日は阪神らプロ５球団１２人のスカウトが視察。前日には通算１２号となる同点ソロ弾を放っており、２戦連続で勝負強さを発揮した形に。近大・田中秀昌監督は「昨日も自らたくさんのスカウトが見ている中で自分で仕留めるというのは、自分で株を上げた気もしますし、チームとしても彼の一打で助かって、今日も逆転タイムリーで非常に大きかったです」と称えていた。