「ロッテ（雨天中止）オリックス」（１２日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　オリックス・中嶋聡監督代行は雨天中止となった１２日・ロッテ戦を受けて先発調整する一部の投手をのぞき全休とした。

　残り４８試合の戦い方について「借金を減らす、勝つことだと思っている。内容もすべて見極めていかないといけない。細かいこと一つ一つを消していく。１軍だから見逃していることもある。しっかりやっていきたい」と話した。

　１１日・ロッテ戦では中村稔の速球に押され七回までノーヒットに抑えられた。指揮官は速い球、回転数の高いまっすぐへの対応がチームの課題と認識する。

　「ある程度、方向性は出てる。練習不足ではなく、長いシーズンの中でも筋力的なものだったり、細かいプレーの確認、連係の確認だったり。もっともっと高度なものを、ほかに負けないようなものをやっていかないといけない」

　監督代行就任から１９試合が終わった。手応えについて問われると「なんとなく見えてきた。こうすればいい、こうしたい、これが必要だなというのは見えてきた。すぐにできるわけじゃない。積み重ねが大事だと思う」と話した。

　就任時に球団からは育成と勝利をテーマに掲げられた。

　「どこかで勝ちにこだわる必要もある。若いヤツを使うのも育成だけどチーム力を上げるのも育成。期待するのは、これはやっぱり全員。結果を残してくれた人、作戦を理解してくれた人を大事にしていきたい」

　発展途上のチームを根気よく立て直していく。