東海大相模・石田 闘志むき出し7回8K 打球直撃のアクシデントもマウンド譲らず

 「高校野球交流試合、大阪桐蔭4-2東海大相模」(17日、甲子園球場)

 大阪桐蔭が甲子園では初となる東海大相模(神奈川)との名門対決を制した。2-2で迎えた八回1死二、三塁で、主将・藪井駿之裕内野手(3年)が決勝打を放ち、高校野球を有終の美で飾った。第2試合は尽誠学園(香川)が智弁和歌山を圧倒、第3試合は山梨学院が白樺学園(北海道)に快勝し、甲子園交流試合の全日程が終了した。

 “東の横綱”として“西の横綱”にがっぷり四つで挑んだ。甲子園交流試合でも屈指の好ゲームに持ち込めたのは、先発に抜てきされた東海大相模の背番号10の左腕・石田隼都投手(2年)の力投に尽きる。大阪桐蔭を相手に7回2失点8奪三振。堂々と渡り合った。

 アクシデントに動じるどころか闘志がたぎった。味方が2-1と逆転した直後の七回1死一、二塁。「気づいたら手が出ていた」と相手1番・池田の打球を利き手で受けた。瞬時に三塁へ投げた送球はそれてセーフ。満塁のピンチでいったん、試合が止まった。

 審判団から呼ばれた門馬敬治監督(50)に駆け寄られると、「行けます」と力強く言い切った。マウンドは譲りたくない-。「代わりませんぐらいのね。言葉の強さもありました」と指揮官も左腕の気迫に賭けた。

 続く2番にこそ左翼への犠飛を許したが、主砲・西野を3球三振に斬って雄たけびを上げた。打球直撃前と変わらぬ球で勝ち越しは許さずに降板。二回以降はテンポアップし、強力打線に的を絞らせなかった。

 熱戦の興奮も冷めないうちに、試合後ナインは神奈川へと帰路についた。19日には県独自大会の準々決勝が控える。ライバルとの初の聖地決戦を糧に、激戦区での戦いへとすぐさま目を向けた。

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