日本ハム・栗山監督が600勝 4番中田が祝弾「彼らと野球できることが誇り」

 「ロッテ0-9日本ハム」(15日、ZOZOマリンスタジアム)

 指揮官の節目の記録に主砲が、花を添えた。日本ハム・栗山監督がプロ24人目の監督通算600勝に到達した。12年に就任してから2度の優勝そして最下位…。苦楽をともにしてきた4番・中田がバットで快勝に導いた。

 四回無死一塁。二木の高めのフォークを捉えると熱風を切り裂く打球が左翼ホームランラグーンに着弾した。「1打席目(遊ゴロで先制)は打点はついたけど凡退していたので、集中力を高めていった」と最低限の一打から最高の一発に変え、力を示した。

 栗山監督が「日本の4番にすると思ってやり始めた」12年から座る4番の定位置。現在リーグでも本塁打、打点の2部門でトップ争いだ。試合後に食堂ではささやかな祝杯を挙げると「チームの一員として600勝に貢献できてうれしく思う」と感謝を込め指揮官をねぎらった。

 球団での歴代最多は故・大沢啓二氏の631勝。「親分」超えも射程に入るが、栗山監督は「関係ないよ。彼らと野球ができていることが誇り」と“息子”たちと戦う今季を見据えた。

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