創成館 オール3年生で有終の美「最高の試合をやってくれた」

8回、猿渡が適時打を放ち盛り上がる創成館ナイン=甲子園(撮影・山口登)
力投する創成館・白水=甲子園(撮影・北村雅宏)
適時打を放つ創成館・猿渡=甲子園(撮影・北村雅宏)
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 「高校野球交流試合、創成館4-0平田」(11日、甲子園球場)

 最後の最後で「最高の試合をやってくれました」と創成館・稙田龍生監督。

 センバツ、そして夏の大会がなくなったところで、独自大会と今回の交流試合は3年生のみで戦い抜くと決断。

 守りでは白水巧、坂口英幸、前田泰志の3年生3投手が見事な完封リレーを演じた。昨秋の長崎県大会、九州大会9試合で失策1という固い守りもあり、それぞれの投手が持ち味を存分に発揮した。

 先発・白水は二回に1安打、3四球など2死満塁のピンチもうまく切り抜けて5回無失点。

 六回からマウンドに立った坂口は、1年時にはエース候補と目されていたが2年秋に右肩を故障。以降、出場機会に恵まれなかったが、この試合に間に合わせ、先頭打者への見逃し三振は「自己最速です」と138キロのキレのある直球を軸に3回無安打投球。

 稙田監督も「満を持して、最後に、最高のピッチングをしてくれた」と坂口を褒め上げた。

 そして九回のマウンドに立ったのは背番号18の前田だ。本格左腕として期待されながら、制球難から本領を発揮できず、ようやくのベンチ入りが独自大会の2回戦だった。

 しかしコロナ禍での自粛中「足りないところを集中的に」と、一番、練習したのも前田だった。この期間で制球難を克服し、直球も勢いが増した。その努力が買われてのベンチ入りだった。1安打は許したが、4人で片付け、勝利に貢献、「気合も入って、いいピッチングができました」と満足感を漂わせた。

 センバツ中止、夏の大会も中止、独自大会では2回戦敗退など、数々の苦境も主将・上原祐士内野手(3年)を中心に、幾度となく話し合い、励まし合って「最後は勝つ」の合言葉で一つになった創成館。センバツでも、選手権でもないが、これぞ甲子園、という戦いを存分に演じた。

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