広島新庄、迫田前監督へ恩返しの1勝 秋田-秋山が見事な“左腕リレー”

 力投する広島新庄・秋田(撮影・高部洋祐)
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 「高校野球交流試合、広島新庄4-2天理」(11日、甲子園球場)

 広島新庄(広島)が強敵天理(奈良)に競り勝った。秋田駿樹投手(3年)-秋山恭平投手(2年)の左腕リレーが見事に決まり、3月末に退任した迫田守昭前監督(74)に恩返しの1勝を届けた。 エース秋田は低めを突く投球で天理打線の連打を許さず6回2失点。七回からは秋山が3イニングを無失点に抑えた。両投手は巨人・田口や日本ハム・堀ら左腕育成に定評のある迫田前監督の指導を受けるために広島新庄に入学した。今春のセンバツは中止となり、迫田前監督と一緒に甲子園の舞台に立つことはできなかったが、この日のマウンドでは恩師への感謝の思いを胸に腕を振った。

 「ここまで来られたのは迫田監督のおかげ。感謝の気持ちを表す投球をしたかった。教えてもらったことは発揮できました」と秋田が言えば、秋山も「粘り強く投げることができた。迫田監督に教えてもらったことを忘れずに努力していきたい」と前を見据えた。

 当初はスタンドから観戦する予定だった迫田前監督はコロナ感染拡大のため、この日は広島市内の自宅でテレビ観戦。広島商時代の教え子でもある宇多村聡監督は「代替大会では(準々決勝で)負けてしまったが、甲子園で勝てて少しは恩返しできたかなと思います」と安どの表情。迫田前監督から授けられた「みんなが心を一つにすれば力以上のものを発揮できる」という言葉を心に刻んでタクトを振るい、大きな1勝をつかんだ。

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