龍谷大平安ノーノーV 3投手継投で快挙!原田監督男泣き「一番いいゲームやった」

 試合後、原田監督は目頭を押さえ取材に応じる(撮影・山口登)
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 「高校野球京都大会・Aブロック決勝、京都成章0-7龍谷大平安」(30日、わかさスタジアム京都)

 「令和2年度 夏季京都府高校野球ブロック大会」のAブロックの決勝が30日、京都市内のわかさスタジアム京都で行われ、龍谷大平安が3投手の継投で京都成章を無安打に抑える「ノーノーリレー」で優勝(京都府8強)を決めた。試合後、涙する選手がいたことを振り返る中で、龍谷大平安・原田英彦監督(60)が男泣き。甲子園という目標がない中でも、名門が有終の美を飾った。

 7安打7得点の打線と、ノーヒットノーランのリレーで勝ちきったブロック優勝に、笑顔が咲く。原田監督は「一番いいゲームやったと思います。守るという部分でうちの野球を最後にしてくれた」と選手を称えたが、同時に、負けずに終わっても甲子園に挑戦できないさびしさもあった。試合後、選手の胸中を思って涙ぐんだ。

 「(代替大会はあっても)どうでしょう、やっぱり、目標がなくなったというので、さみしい気持ちじゃないかなと…涙をね、流している子も…表彰式でいましたけど(気持ちは)よく分かります」

 甲子園という目標がなくても、3年生だけで挑んだ大会で期待に応えてくれた生徒が誇らしい。先発の西本晴人投手(3年)は5回無安打だったが継投を決断。「試合前から(選手を)たくさん放らせてやりたいと言っていたので」。六回は坂尾浩汰投手(3年)、七回は松本樹紀投手(3年)で無安打無失点リレーの完成だ。

 この日、阪神などプロ5球団のスカウトが集まった中、プロ志望の奥村真大内野手(3年)も2安打でアピール。「彼らは全然悪いわけじゃない。コロナに目標を奪われた。卒業するまでに(自粛期間の)3カ月のカバーをしないといけないと思います」。卒業まで生徒の心に寄り添い、監督であり続ける。

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