ヤクルト劇的サヨナラ勝ち 代打・川端が決めた「足が震えました」

 9回、左前にサヨナラ打を放ちナインから手荒い祝福を受ける代打・川端(中央左)=撮影・開出牧
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 「ヤクルト6-5巨人」(25日、神宮球場)

 首位巨人との第2ラウンドは高津ヤクルトに軍配は上がった。土壇場の九回に同点に追いつかれながら、直後の攻撃で代打川端慎吾内野手のサヨナラ打で劇的勝利。神宮球場に鮮やかな傘が揺れた。

 先発・小川が立ち上がりに1点を失ったが、味方がすぐさま援護した。山田哲が二塁打でチャンスメークすると、続く青木が6号逆転2ランを右中間席へ。有観客2試合目でファンの待つスタンドへと思いを届けた。

 さらには五回。2四球でチャンスを作ると、この日5番に抜てきされた山崎が起用に応える右前適時打を放つ。相手のミスも重なり、この回2点を追加すると、六回には初先発となった広岡に待望の一発が出た。

 そして九回。巨人の守護神・中川に襲いかかり、最後は1死満塁から川端が三遊間を破った。ベテラン、若手がそれぞれ持ち味を発揮した。ヤクルトのサヨナラ勝ちは今季3度目。川端のサヨナラ安打は18年8月14日・巨人戦(神宮)での二塁打以来、4度目。

 サヨナラ打の川端は「打てて本当に良かったです。緊張して足が震えました」と振り返った。今年1月に腰の手術を受け、キャンプにも参加できなかった。「やっとここまで来ることができ、お立ち台に立てるのが不思議で仕方ないです。久しぶりに温かい声援いただいて本当にうれしく思います。本当に力になります」とファンに感謝した。

 最強の土曜日だ。これで開幕から6戦全勝中。首位巨人に2・5差に迫った。

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