履正社・関本Jr. 父親譲り打!阪神・和田TA「あの見極めが武器」

 「練習試合・履正社5ー3智弁和歌山」(19日、履正社グラウンド)

 履正社が19日、大阪・茨木市内のグラウンドで智弁和歌山と練習試合を行った。プロ5球団11人のスカウトが集まった中、阪神が今秋ドラフト候補にリストアップしている主将の関本勇輔捕手(3年)が「4番・捕手」で出場し、先制適時打を含む2安打1打点で勝利に貢献。嶌村球団副本部長ら4人体制で視察した阪神は、和田豊TA(57)が関本の父で元阪神の関本賢太郎氏(41)を思わせる打撃を高評価した。

 ネット裏からの熱視線を感じながらも、冷静に振り抜いた。いきなり巡ってきたのは、初回1死一、二塁の好機。関本は2ボールからの3球目を先制の左前適時打とした。「4番は打点を稼ぐのが仕事なので、とにかく外野まで運べばいいかなと思いました」と納得の一打となった。

 さらに五回無死では、1ストライクからの中前打で出塁。選球眼の良さと確実な打撃を評価したのは、今年に入って初めて関本を視察した和田TAだ。これまでは「長打力もあるしホームランを打っている映像も見ている」と動画のチェックだけだったが、この日目にとまったのは、父親譲りのバッティングセンスだった。

 「際どいところを見極めてストライクゾーンに甘くきたところを確実にヒットにしていたから。あの見極めが武器。そういうところがお父さんに似ている」と和田TA。現役時代は巧みな打撃で活躍し、この日も応援に駆け付けていた父・関本賢太郎氏に重ね合わせての高評価となった。

 大阪の代替大会では、22日の北かわち皐が丘戦が初戦。阪神は今後も視察していく構えだが、関本は「(大阪で)一番打点を稼ぐというのが4番としての仕事になるので目標に掲げています」と決意を語り、アピールを図っていく。

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