DeNA・佐野がV打!つなぎの4番、課題の左投手から2安打「毎日打てるように」
「ヤクルト4-5DeNA」(3日、神宮球場)
無観客の球場に殊勲の男の声が響いた。DeNA・佐野が四回に決勝の右前適時打。課題の左投手から2安打をマークし、今季の対左投手打率は・353。若き主砲が進化を証明した。
1死一、三塁の場面。内角に沈み込んでくる球をうまくさばき、鋭く一、二塁間を抜いた。1打席目は1死一、二塁で一ゴロ。2打席は無死満塁の絶好機で見逃し三振。「前の2打席でチャンスをつぶしてしまっていたので、何とかこのチャンスはものにするぞ」と執念をみせ、5打席目も中前打を放った。
ラミレス監督は「1、2打席目は強引だったが、3、5打席目はバットが内側から出ていた」。昨季は31打数8安打で対左投手打率・258。与えられた打席数の少なさが課題を物語っていた。今年は指揮官が「うまくインサイドアウトの打ち方ができている」と話すように確かな成長を示している。
「なかなかホームランが出ていないですけど、ヒットを毎日打てるように頑張りたい」と力を込めた佐野。つなぎの4番が勝利へいざなう。