オリックス・鈴木 連敗7で止めた!プロ初星、5回無安打0封 都立出身高卒初の快挙
「西武0-6オリックス」(1日、メットライフドーム)
どん底のオリックスに救世主が現れた。都立・雪谷出身の6年目鈴木だ。5回無安打無失点の好投でプロ初勝利を挙げた。
強力西武打線に真っ向勝負で挑んでいった。初回を三者凡退で立ち上がると二回は山川をスライダーで空振り三振、外崎を145キロの内角直球で見逃し三振に斬った。四回には右手指がつるアクシデントに見舞われ、一度はベンチに下がるが、マウンドに戻ると必死に腕を振った。
「あそこから投球内容を覚えてないくらい集中しました」
六回に打線が今季最多の6点を奪い援護。無安打ながらその裏からは継投に入り完封リレーで逃げ切った。
「やっと1勝できました。下のコーチやたくさんの人に支えていただいた。笑顔で報告したいです」
14年ドラフト9位入団。2年目にはソフトバンク戦で登板し四球連発の大乱調。6-22の大敗の要因を作ったこともあった。
「実力不足を痛感しました。1年1年やることを決めて地道に腐らずに練習できた」
昨年オフにはプエルトリコウインターリーグに参加。メジャーで殿堂入りした名捕手イヴァン・ロドリゲスにも教えを請うた。
「考え方が変わりました。野球は楽しんでやるもの。今年6年目で後がない。どうせやるなら楽しもうと」
この1勝は高卒の都立高出身者では史上初。鈴木は笑顔で記念球を掲げた。